まぜまぜ言語今日はモントリオールならではのまぜまぜ言語について語ります。モントリオールはいわずとしれた(いや、あまりしられてないか)、バイリンガル都市です。この街の大学は4つあって、英語とフランス語、それぞれ2つずつ。買い物なんかにいっても、英語でもフランス語でも店員さんはOKです(逆にいうとどちらもしゃべれないと雇われないのねん)。フランス語を地道に勉強中のやだもんは、へたなのがばればれなのか、元気よくBonjour!とあいさつを返しても、次の言葉は英語でがっかりしてり、かといって、そのままフランス語で続けられても、うーん、sorry?って英語で聞き返したり(あきらめの表明)・・・。なかなかうまくいきません(涙)。 こんな街なので、英語とフランス語をまぜまぜしてしゃべるのをけっこう見かけます。ひどいときにはきっちり半分ずつくらいまぜている若者なんかも・・・。こういうことをしてもわかってくれる相手がいるからこそ、できる業です。 こう、ひとごとのようにいっているやだもんですが、まぜまぜ言語が得意なのですよ、わはは。全然いいことだと個人的には思っていないので(やっぱりどの言語もきっちり話したほうがいいし)、あまり自慢にならないけど、才能があるようです。 この冬休みに日本に帰って、気の合う友達と、遊びでわざわざ日本語と英語をまぜて、「インターの子」を気取って話していると、あまりにもうますぎて、普通にしゃべるモードに戻すのに一苦労なくらい。私は個人的に、日本人には日本語、というポリシーがあるので、インターには一応(ほんとに一応なんです、特殊な学校だったから)行った身ですが、めったにそんなことはしないので、なんだか新鮮でした。 そもそも、私のまわり(家族、友達)の人で英語を話すのは日本では少ないので、日本人には日本語(っていうか、関西弁か!)を話すしかなかったのです。むしろ、英語の単語でも、わざわざカタカナ発音で言わないと、親にはわかってもらえません・・・。ちょっとこっちには恥ずかしいです、時々。 まあ、そんなこんなですが、楽天でいろいろな国で住んで、子育てをしているかたなんかは、日本語とその国の言葉と両方ちゃんと教えるのは大変そうだなあ、と思っています。あんなにまぜまぜ言語が簡単だというのを発見したあとでは、ついつい自分でもそうやって子どもと話すのも簡単だろうなあ、と。ま、子どもはまだいませんが(当分・・・)、余計な心配をしているのですよ。 でも、まぜてわかるのは、やっぱりちがう言語をきっちり訳すのは不可能だな、ということです。似ている言語ならまだしも、日本語と英語では、辞書にのってても、「うーん、ちょっとちゃうと思うけどなー」というのがたくさん見つかります。やっぱり、ニュアンスのちがいというか。特に、辞書の定義で勉強してこなかったやだもんにはその差はちょっと受け入れられません。だからこそ、ちがう言語を勉強する楽しみもあるというものですね、世界が広がるかんじです。 ところで、ちょっとちがうけど、日本で使われてるカタカナ言葉にはかなり意味不明なのがたくさんありますね・・・。英語では全然意味がちがうもの(きっと他の言語から来た言葉もちがうのが多いんでしょうね)や、日本語で言えばいいやん、っていうようなもの。英語を学ぶ妨げになってそうです。最近の疑問はなぜ政権公約をわざわざマニフェスト、というのか。政権公約のほうがわかりやすいんちゃうん・・・。何か理由を知ってる方がいらっしゃったら教えてください。 私は日本語が大好きです。ひどい文章を書いておいて、えらそうにはいえないけど、楽天で中学生や高校生の子のなんだこれ・・・、というような文章を目にすると、嘆く大人の気持ちがなんだかわかるような気がしました。書く文章はひどいですが、日本で「敬語が上手に使えるのね」とほめられて(一度だけ、ははは)、ちょっと一安心しました(あれは帰国子女と思われて、日本語が下手なんじゃないかと先に心配されてただけかもしれませんが)。 いろんな言語がわかるもの同士、お楽しみにまぜるのはいいですが、いざというとき、しっかりした言葉が話せるようにできるのがまず基本中の基本だな、とモントリオール名物のfrangraisを聞いて思いました。 2004.1.22 ジャンル別一覧
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